中小企業の資金繰り改善策:仕入支払を小切手支払へ変更する

2013-06-14

中小企業の資金繰り改善コンサルタントの渕本です。

中小企業の経営者の方から、資金繰り改善策で、ご質問がありました。

● 仕入支払を銀行振込から、小切手支払へ変更することは、資金繰り改善策になりますか

この中小企業の経営者は、あるサイトで、

● 小切手支払に変更すると、小切手が決済されるまで、数日、時間稼ぎができる

● だから、資金繰り改善策として有効です

という、情報をご覧になり、銀行対策.comへご質問をされたそうです。

中小企業の資金繰り改善策

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小切手支払にするリスクを考えれば、資金繰り改善策として有効とは言えません。

確かに、仕入資金を銀行振込から、小切手支払に変更すると、

通常は、手形交換所を経緯して、当座預金で決済されるので、時間稼ぎはできるでしょう。

しかし、当座預金に小切手を決済できる残高がなければ、不渡りとなってしまいます。

小切手が不渡りになれば、不渡り処分が、各金融機関へ通知されてしまうという、リスクがあります。

手形交換所の不渡り処分が、6か月以内に2回あると、銀行取引停止処分となり、事実上の倒産です。

また、小切手が決済できる残高が、当座預金になく、

銀行からの連絡により、当座預金へお金を入金して、小切手を決済しても、

これが何度もあれば、資金繰りが厳しい会社であると、その銀行には認識され、

運転資金の借入審査に、影響を与えてしまうという、リスクがあります。

小切手の決済は、原則として、待ったなしとなってしまうので、

資金繰り改善策としては、大変、リスクが高いので、避けてくださいね。

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